東京・永田町
自民党は29日午後、党本部で総裁選挙を行い、
前政務調査会長の 岸田文雄 氏を第27代総裁に選出した。
任期満了に伴い退陣する 菅義偉 首相の後継として、岸田氏が党のかじ取りを担う。与党が国会で多数を占めているため、岸田氏は臨時国会での首班指名を経て第100代内閣総理大臣に就任する見通しだ。
永田町は一斉に「岸田新体制」へと動き出した。
■ 総裁選の構図
今回の総裁選は、派閥横断の激しい戦いとなった。立候補したのは次の4氏。
- 岸田文雄(前政調会長)
- 河野太郎(当時・行政改革担当相)
- 高市早苗(前総務相)
- 野田聖子(幹事長代行)
「ポスト菅」を巡り、刷新感と安定感、改革路線と保守路線が交錯する構図となった。
■ 投開票結果
1回目の投票では過半数に届かず、上位2名による決選投票にもつれ込んだ。
● 1回目投票(国会議員票+党員・党友票)
- 岸田文雄:256票
- 河野太郎:255票
- 高市早苗:188票
- 野田聖子:63票
わずか1票差で岸田氏が首位となる大接戦。
● 決選投票(国会議員票+都道府県代表票)
- 岸田文雄:257票
- 河野太郎:170票
決選投票では議員票の多くを固めた岸田氏が逆転を許さず勝利した。
■ 岸田氏の訴え
岸田氏は選挙戦を通じて
「分配なくして成長なし」
を掲げ、コロナ禍で傷んだ中間層の再建と経済対策を重視。「新しい資本主義」の構築を打ち出した。
- 成長と分配の好循環
- 医療体制の強化
- 外交・安全保障の安定運営
を柱に、穏健で調整型のリーダー像を強調した。
■ 永田町と世論の反応
党内では「調整力への期待」が広がる一方、河野氏支持層からは「改革色が後退するのでは」との声も上がった。
SNSでは
- 「安定感を取った結果」
- 「大接戦で緊張した」
- 「まずは総選挙が試金石」
など、多様な反応が飛び交った。
■ 今後の焦点
岸田新総裁は10月4日に召集される臨時国会で首班指名を受け、内閣を発足させる予定。その後、衆議院解散・総選挙に踏み切る見通しだ。
コロナ対策、経済再建、外交安保――課題は山積している。
2021年秋、日本政治は新たな局面へと踏み出した。