【サザン】サザンオールスターズ 最後の夏フェスで5万人熱狂 全国の映画館では15万5000人が視聴

国民的バンド、サザンオールスターズが23日、茨城・国営ひたち海浜公園で行われた野外フェスティバル「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」に出演した。

サザンにとって今年初のライブにして最後の夏フェス。10日間開催の同フェスの大トリとして約5万人の手拍子とともにメンバー5人が登場。名曲「女呼んでブギ」のイントロが鳴り響くと、会場のボルテージはいきなり最高潮に達した。

ボーカルの桑田佳祐(68)は「こんばんは~! 最後にのこのこ出てまいりました」と元気いっぱい。直前に出演したTHE YELLOW MONKEYを引き合いに「YELLOW MONKEYが終わったら半分くらい帰ると聞いていたんですけど、残ってくれてありがとう」と満面の笑みを浮かべた。

1979年に神奈川・江ノ島で行われた「JAPAN JAM」などデビュー当初から夏フェスに出演し、25周年を迎えた「ROCK IN―」は2005、18年に続き6年ぶり3度目の出演となったが、46周年を迎えた6月25日に近年の酷暑や後進に託したいとの思いから夏フェスからの勇退を宣言しており、今回が最後の出演。桑田にとってはソロで22年の同フェスを新型コロナウイルス感染で見合わせただけにリベンジの場に。サザンの最後の夏フェスを一目見ようとチケット応募が殺到し、同フェス史上初のライブビューイングとして47都道府県の映画館332館611スクリーンで生中継され、約15万5000人が視聴した。

有終の美を飾るステージだけにメンバーはハッスル。ヒット曲「いとしのエリー」「真夏の果実」から新曲「ジャンヌ・ダルクによろしく」まで新旧の名曲を惜しみなく演奏。代表曲「みんなのうた」では恒例の放水で観客をびしょぬれにし、名曲「マンピーのG★SPOT」ではピンクの被り物姿の桑田がセクシーダンサーと腰を振り合うなどエロの要素も。

桑田が「ご存じの通り夏フェスは最後ということで…」と切り出すと、会場から「え~!!」と大きな悲鳴が上がり、これに桑田が「夏は最後ですけど。秋はね」と返すと、大歓声に包まれた。

アンコールのデビュー曲「勝手にシンドバッド」では約40人のサンバダンサーを引き連れ、大合唱が起こる中、イエモンやももいろクローバーZら全出演者がステージにそろうサプライズ。

最後はド派手に花火が上がり、桑田は「一旦、われわれは卒業させていただきますけど、皆さん、近いうちにどこかでお会いしましょう!」と約束。大団円を迎えた。

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