第三者委が報告「学校の対応体制十分機能せず」
2019年6月1日 埼玉県川口市
埼玉県川口市で2017年、市立中学校に通っていた女子生徒(当時14)が自殺した問題で、市の第三者委員会は、部活動内でのいじめが自殺の要因の一つになったとする調査報告書をまとめた。報告書は、学校のいじめ対応体制が十分に機能していなかったと指摘している。
事件の概要
女子生徒は市立中学校に在学していた2017年5月5日朝、川口市内の歩道橋から飛び降り、自殺した。
当時14歳で、中学3年生だった。
現場には女子生徒のかばんが残されており、中には部活動での人間関係の悩みを示すメモが入っていたという。
女子生徒は2015年4月に同校へ入学し、吹奏楽部に所属していた。
いじめの内容
第三者委員会の調査によると、同じ部活動の女子生徒から以下のような行為を受けていたと認定された。
- 無料通信アプリLINEで「うざい」「バカ」などのメッセージを送られる
- 女子生徒が書いたノートをごみ捨て場に捨てられる
- 部活動内で孤立させるような言動
これらの行為はいじめに該当すると判断された。
孤立感の深まり
報告書は、こうした出来事により女子生徒が強い孤立感を抱き、精神的に追い詰められていったと分析。
「孤立感が深まったことが要因の一つとなり、自殺に至ったと考えられる」
と結論づけた。
学校の対応
女子生徒は、部活動の顧問や担任教師に対して人間関係の悩みを相談していたとされる。
しかし第三者委員会は
- 教職員間での情報共有が十分でなかった
- 学校としての組織的対応が不十分だった
と指摘し、
「早期発見・早期対応という学校の体制が十分に機能していたとは言えない」
と問題点を指摘した。
再発防止策
報告書では再発防止のため
- 教職員による情報共有体制の強化
- いじめの早期発見と組織的対応
- 生徒相談体制の強化
などの改善策を提言した。
事件の主な経過
- 2015年4月
女子生徒が市立中学校に入学、吹奏楽部に所属 - 2017年5月5日 朝
川口市内の歩道橋から飛び降り死亡 - 2018年
市が第三者委員会を設置し調査 - 2019年5月
調査報告書で