バラッド ’77〜’82
若きサザンの“叙情”を閉じ込めた最初のバラード集
1984年に発売された初のバラード・ベスト。
正式タイトルは
バラッド ’77〜’82
アーティストはもちろん
サザンオールスターズ。
デビューから1982年まで――
まだ“国民的”になる前の、若くて切ないサザンが詰まっています。
🎧 このアルバムの意味
当時のサザンは、
コミカルで派手なロックバンドというイメージが強かった。
しかしこの作品は違います。
✔ 叙情的
✔ 繊細
✔ メロディ重視
✔ ボーカルの多様性
“サザンはバラードが本体だった”と気づかせた一枚です。
💿 SIDE-A
- 朝方ムーンライト
(シングル「Big Star Blues」カップリング) - ラチエン通りのシスター
(『10ナンバーズ・からっと』) - 私はピアノ
(『タイニイ・バブルス』)
※原由子メインボーカル - Just A Little Bit
(『NUDE MAN』) - シャ・ラ・ラ ※
(11枚目シングル) - 涙のアベニュー
(6枚目シングル) - 松田の子守唄
(『タイニイ・バブルス』)
※松田弘メインボーカル - 夏をあきらめて
(『NUDE MAN』) - 別れ話は最後に
(『熱い胸さわぎ』) - いとしのエリー
(3枚目シングル)
🌙 SIDE-Aの印象
「いとしのエリー」で締める構成が秀逸。
原由子・松田弘のボーカル曲も収録され、
バンドの多彩さを感じさせます。
💿 SIDE-B
- 恋の女のストーリー
(『ステレオ太陽族』) - ひょうたんからこま ※
(「ジャズマン」カップリング)
※関口和之メインボーカル - 恋はお熱く
(『熱い胸さわぎ』) - わすれじのレイド・バック ※
(10枚目シングル) - Oh! クラウディア
(『NUDE MAN』) - 働けロック・バンド (Workin’ for T.V.)
(『タイニイ・バブルス』) - Ya Ya(あの時代を忘れない)※
(16枚目シングル) - 流れる雲を追いかけて
(『NUDE MAN』)
※原由子メインボーカル - 思い出のスター・ダスト
(『NUDE MAN』) - 素顔で踊らせて
(『ステレオ太陽族』)
✨ 特筆すべきポイント
① ボーカルの分散
桑田佳祐だけでなく
原由子、松田弘、関口和之の歌唱曲を収録。
初期サザンの“バンド感”がよくわかります。
② アルバム曲重視
シングルだけでなく、
『NUDE MAN』『タイニイ・バブルス』などの名曲を多数収録。
ヒット集ではなく“情緒集”。
③ 若さゆえの切なさ
後年の円熟バラードとは違う、
どこか青く、不器用で、胸が痛む歌詞。
これが最大の魅力。
📝 まとめ
『バラッド ’77〜’82』は、
サザンオールスターズの“青春の影”を集めた一枚。
コミカルなヒット曲の裏で、
これほど繊細な楽曲を作っていたことに驚かされます。
後の
『BALLADE 2 ’83〜’86』
『バラッド3 〜the album of LOVE〜』
へと続く、バラード三部作の原点。